氣のコラム

美容と健康“自然体でいること”を選ぶ女性が増えています

ハイヒールやパンプスの着用義務の撤廃を求める「KuToo運動」や、化粧の義務化を撤廃する「メイクフリー宣言」、白髪染めをやめて美しいグレイヘアへと移行する「グレイヘアブーム」など、これまでマナーとされてきたことを見直そうという考えが広まりつつあります。ハイヒールは足に負担がともなうし、メイクは毎日時間がかかり、ヘアカラーは髪を傷めてしまいます。自然体のままでも、その人のチャームポイントとして受け入れてもらう取り組みとして、注目が集まっています。

こうしたブームの背景には、女性たちがおしゃれや身だしなみのために痛みがともなったり、多くの時間を割くのが当たり前とされてきたことに対する抗議のような気持ちがあるのかもしれません。こうしたブームについて、氣の観点から考えてみましょう。

苦痛の原因を排除することが大切

氣の観点から見ると、苦痛の原因を排除するための行動はとても大切です。たとえば、足に合わないハイヒールの靴で1時間も歩き続けることは誰にとっても苦痛です。忙しくて睡眠時間も満足にとれていないのに、メイクだけで1時間もかかるような生活はあらゆる意味で見直しが必要でしょう。女性の「自然体ブーム」には、こうした苦痛の原因となる「社内規則」を撤廃したり、女性がメイクはしないといけないという「社会的なマナー」を見直し、「そもそもパンプスを履かなくて良い」「メイクも義務ではない」と社会の側が規則をゆるめてくれることで、女性の側も工夫しながら、苦痛を取り除いていけるのではないかと思います。

苦痛を感じる女性と周囲の人や組織が協力して苦痛の原因を取り除くことで、女性がより生き生きと働くことができ、より高い成果を出せるのであれば、組織としてのメリットも多く、その取組み自体が氣のエネルギーを高めることにつながります。白髪まじりの髪も、ノーメイクの顔も魅力的なその人の個性であると、周囲の人が規定せずに認めることで、社会の中で息苦しさを感じていた人が減り、人や組織のエネルギーが相乗的に高まっていくことが期待できます。

大切なのは「自分で決める」こと

とはいえ、こうした動きはまだまだ一部のブームであり、フォーマルな場所での女性の身だしなみやマナーが変わったとは言えません。たとえば結婚式などのお祝い事の場では、参列者の身だしなみはお祝いをする相手のためのものと考えるべきですから、ある程度の無理も必要なのかもしれません。また、「ハイヒールを履くと足が美しく見える」とか「メイクをすることでオンとオフを切り替えられる」というような、ポジティブなこととして日常にとりいれている人がわざわざそれをやめる必要もありません。あくまでもポイントは女性の身だしなみの選択肢を広くすることであり、これまでのやり方を否定しないこと、TPOと自分の気持ちに合わせた選択を、「自分で決める」ことが大切です。ブームだからといって、誰かに言われたとおりにすることではないのです。

「人からどう見られるか」も氣の観点からは重要

周囲とのバランスをはかることも大切です。職場でパンプスを履くのをやめたくても、社内規則として規定がある場合、規則を撤廃することのために会社に掛け合うのはそれなりに勇気がいるものです。周りの女性の賛同を得られたり、デメリットがあまりにも大きいのであれば積極的にかけあうべきですが、さして得るものがなかったり、自分なりの覚悟が足りないのであれば規則に従っておいたほうが得策かもしれません。

また、周囲の人から好印象を得ることは、それだけで氣のエネルギーを高めることにつながります。ノーメイクにするこでだらしなく見えてしまったり、印象をさげるようなことがあれば逆効果になってしまうこともあり得ます。自分の苦痛と他人の目のバランスを保つことはとても大切なことですから、自分も周囲も気持ちよくなる方法を模索したいですね。

自分の体に手をかけることが氣のエネルギーを高める

さらに、メイクアップによって自分の顔に意識が集中させたり、ハイヒールを履いて美しい歩き方を意識させたりと、「手をかけて意識すること」自体が、自分の身体へ良い氣を送ることにつながります。ただしそのメイクアップが嫌いだったり、常に足が痛かったりと、なにかしらの苦痛を伴うのであれば逆効果になってしまいます。メイクアップが嫌いならスキンケアに手をかけたり、靴ずれをしない靴を選んでたくさん歩いたりすることで氣のエネルギーの低下を防ぐことができます。ぜひ試してみてください。

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