氣のコラム

その他人に教えるときの3つのポイント

何かを人に教えるのは、想像以上に難しいことです。分かりやすく伝えたり、相手の知識レベルにそって説明したりと、自分の頭の中にあることを整理する必要があるので、自分でやる以上に疲れてしまうこともしばしばです。教えてもなかなかできるようにならない苛立ちで、必要以上に相手を責めてしまうといったこともよくあります。

今回は、どうしたら上手に人に教えることができるようになるか、いくつかのポイントにそって考えてみたいと思います。


ポイント1 思い切って任せてみる

山本五十六の有名な言葉に「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」という名言があります。まずは自分がやってみて、理論を説明した上で、思い切って任せてみる。今できないからといって「やらせてみる」をしないと、自分で考える機会が与えられないため、人は成長しません。

最初はできないのが当たり前ですから、失敗も収穫と考えましょう。あまり細かいミスを指摘しすぎるのもよくありません。失敗したらなぜダメなのかを説明する。うまくいったら、どこが良かったのかを説明した上で褒めてあげる。教える方は苦労しますが、一歩一歩の前進を見守る気持ちで、楽しんで取り組めると良いですね。

ポイント2 自分を客観視する

自分が普段当たり前のようにできていることを人に教えるというのは、自分の思考や行動原理を整理して言語化する必要があります。自分が普段なんとなくしている行動にも、意識しないけれど理由があり、意味があるのかもしれません。自分の普段の行動を振り返って、客観視することによって、具体的に理論的に人に教えることができるのだと思います。

たとえば、同じ仕事をするのにも効率の良い手順があり、順番を変えると非効率になったり、ミスが増えたりするということはないでしょうか? そうした手順をただマニュアルとして教えるのではなく、なぜそのような手順になっているか、理由までを説明できると、相手が深い理解を得ることができ、成長につながります。

ポイント3 相手の状態を常に注視する

根本的なことですが、人に教えることの目的は教える相手が成長して今までできないことができるようになることです。そのためには相手が今どういう状態かをきちんと理解していなければいけません。自分の伝えたいことをどの程度理解できているか、精神的に追い込まれていないか、モチベーションを失っていないかなど、あらゆる面で成長できる状態かをよく見てあげることが大切です。

氣の観点からみると、新入社員や新入生などの新しく組織に加わった人は、組織の中で立場が弱かったり、過度な緊張状態にあったりと、マイナスの氣を受けやすい存在です。弱い存在のところにマイナスの氣が集まる傾向があります。ですから、相手の状態にあわせて周囲の人の助けが必要なのです。マイナスの氣にとらわれそうになっている人こそ、まわりの先輩やクラスメイトなどの仲間が支えてあげることで、マイナスの氣がプラスの氣へと転化し、より強くて居心地の良い組織に成長していきます。

教えることは自分のエネルギーを高めることに

相手の成長を願い成長させたいと願って努力することはそれ自体が相手へプラスのエネルギーを送ることになります。逆に、イライラしたり怒ったりすることでマイナスの氣を送ってしまうことになります。ですから人に上手に教えるためにも自分自身の氣のエネルギーをチャージしておくことが必要なのです。

相手のためを思って自分の知識を伝えることは、自分自身の精神性を高めることにもつながります。あなたも大きく成長できるチャンスですから意義をもって取り組みましょう。

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