氣のコラム
メンタル歳のせい? どうしてもやる気がでない時の対処法
「若い頃はエネルギーに満ち溢れていたのに、歳をとってきたら何をやるのも面倒に感じる……」。そんな声を耳にします。
「周りのことに興味が持てなくなった」「難しいことを考えたくない」「家事や仕事などやるべきこともやる気にならない」という人は、生きるためのエネルギー量が減少しているのかもしれません。
若い頃のようなやる気をどうしたら取り戻せるでしょうか? 氣の観点から考えてみましょう。
老化とやる気の関係
人は、筋力が落ちると疲れやすくなります。関節が固くなり、柔軟性がなくなれば動くの辛くなります。目が悪くなれば、新しい情報を得るのがしんどくなります。「やる気」と言うと、脳やメンタルの問題に思えますが、実はそうした体力の低下、体の老化によって、若い頃よりも行動するための気力や労力が、若い頃よりも多くかかる傾向があります。
ですから、まずは体力をつけることが大切です。最初は体を動かすことも億劫に感じるかもしれませんが、運動することによる達成感は、若い頃よりも多く得られるはずです。もともと元気な若い頃の運動は短期的なエネルギーの消耗で終わってしまうのに比べ、年齢を重ねた人の継続的な運動は、明らかに体力の増強になり、体の「重い」「だるい」「痛い」などの悩みの解消につながるためです。
重要なのは、毎日少しずつでも続けられる程度の、キツすぎない運動であることです。例えば毎日30分の散歩でも良いでしょう。少しやる気が出てきたらおすすめなのが、「スロージョギング」です。ジョギングのように体を動かしながら、歩くのと変わらないくらいの速度で前に進む運動です。普通に歩くよりも上半身・下半身を使った全身運動になる一方で、息が切れない程度のスピードで進むため、長く無理なく続けることができます。
こうしうた全身を使った運動は、体の血行を促します。血流が滞ると、そこから良くない気のエネルギーがたまって行きます。ながれている川はきれいですが、とまっていると水が淀んでいくのと同じことです。適度に体力をつけ、体の氣を淀ませないことが大切なのです。
特に、背中・首・肩などの見えないところが要注意です。動かさないとどんどんマイナスの氣が入り込んで行きますので、まずは少しでも体を動かすようにしてみてください。
体力の次には心の訓練も必要
体力がついたら、次には心の訓練です。年齢を重ねると、さまざまな経験をすでにしているため、新たな体験が少なく、心が動かされる出来事も少なくなりがちです。どんなことでも「こんなもんだ」と受け止めてしまっていたら、要注意です。すばらしい景色やかわいい動物など、どんなことでもいいので興味をもって眺め、心を動かす訓練が必要です。心も体と同じように、動かさなければ鈍ってしまいます。
お芝居、映画、本、音楽、ファッション、グルメなど、なにか心を動くものを見つけましょう。どんなときでも、初めて経験したときのように新たな目で見るように心がけることが大切です。できれば1人ではなく、誰か他の人と一緒に体験すること、感想を言い合えるとなお良いでしょう。
毎日の生活の中に、体と心を動かす機会をつくることが大切です。ワクワクしたりときめいたり、何歳になっても、そんな気持ちを持っていられると良いですね。