氣のコラム

メンタル我慢するのは良いこと?悪いこと?

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私たち日本人は、小さい頃から「我慢しなさい」と言われながら育ってきた人が多いように思います。一昔前までは、我慢=美徳と考えられていた事もあり、成長のため、物事が良い方向へと転じるために、我慢することは大切だと言われていました。ひょっとすると、我慢しなくても良い事にも我慢している、そんな人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、我慢の種類や抑圧しすぎない生活の仕方について考えます。


日本人は我慢し続けてさまざまな苦悩を乗り越えてきた

我慢とは、広辞苑にはこのようにまとめられています。

  • 自分をえらく思い、他を軽んずること。高慢。日葡辞書「ガマンノココロヲヲコス」。浄瑠璃、源平布引滝「天位も恐れぬ―の相」
  • 我意を張り他に従わないこと。強情。浄瑠璃、彦山権現誓助剣「教訓ありしは後々まで、―を押さゆる御情」
  • 耐え忍ぶこと。忍耐。「飲みたい酒を―する」「―がならない」

出典:広辞苑無料検索

本来は、1番目の自分を偉く思う高慢な様子を表す仏教の言葉であったようです。時が経つにつれて、3番目のような良い意味合いでの使われ方が一般的となりました。

日本人はこれまで、世界的に見てもいくつもの場面で我慢を強いられ、苦悩を乗り越えてきた国柄とも言えるでしょう。例えば、第二次世界大戦後の好況期には、台頭する中産階級のために国家建設の最中に長時間労働に耐えることをガマンと呼ぶようになりました。2011年の東北地方太平洋沖地震や津波の危機に直面した際には、被災地の多くで「我慢、我慢」とそれぞれが口にして、復興に向かって乗り越えて行ったとも言われています。

我慢は、不測の事態や困難な状況に直面したとき、個人が忍耐を示すことによって調和のとれた社会的つながりを維持することができるとも言えます。対立を避けるために感情にブレーキをかけ、協調性と共和性を大切にする日本人の文化とも言えるでしょう。誰しもが、我慢できる人になることを期待され、義務であり、大人の証と見なされています。

一方で、「我慢ができて当たり前」という考え方は、時にあなたの心身の健康を侵害している場合があります。間違った我慢を続ければ、生きにくい環境を自ら守り続けることになってしまうのです。

成長のための我慢とそうでない我慢を見極める

我慢が必要な際によく言われる「石の上にも三年」は「石の上にじっと3年も座っていれば、石も暖まる」ことに由来した言葉です。氣に転じて言えば、冷たい石にも長い時間をかければ氣が伝わるということです。辛抱強く努力を続けることで、やがて成果が実り、そのことが自分の成長につながります。将来の目的のために、頑張らなければいけない時、遊ぶ時間を少し削るなどの我慢は成長のために必要なことです。成長のために我慢をしようと努力をする気持ちこそが、プラスの氣を高め周囲や自分自身に良い影響となります。

成長につながる辛抱は、能動的で自らの努力が伴う時に辛くて長期的なものです。一方、我慢は受動的で、短期的なものと言えるでしょう。

我慢とは、具体的にハラスメントやいじめ、改善されなければ好転しないことが明白な事柄を指します。例えば、共働き家庭で女性だけが子育てや家事をして疲れてしまっている時に、我慢し続けるだけでは状況は好転することはなく、心身に負担を感じる毎日を送ることになります。

過度な我慢をし続ければ、心身に過度のストレスを抱えることとなり、良好な人間関係やコミュニティ、プライベートにまで悪い影響を受けることになります。もし、現在ハラスメントなどを我慢しているのであれば、相談できる適切な場所や人に相談することが大切です。

大きく環境を変えたり、休息を取ることも、自分の我慢していることは、本当に必要なのかをじっくりと考えるきっかけになるでしょう。努力や我慢は大切ですが、自分や周囲にとって何か良いことを生み出す事柄であるか否かについてしっかりと判断をしていきましょう。

また、マイナスの氣の影響を受け続けることで、我慢している状況から抜けられなくなり、疲弊してしまう場合があります。このような場合、状況を変えるのに氣のエネルギーを必要とします。しかし、氣のエネルギーを受けることで、変化のために行動する勇気を持てるようになるかもしれません。

全国6箇所にある氣のリラクゼーションスペースもあるので、いつもとは違った場所で休憩したい人。いじめやハラスメントを誰にも相談できずに困っているなどといった悩みを抱えている人はぜひ利用してみてください。自己犠牲は美徳ではありません。心身ともに十分な余裕を持ち、プラスの氣に囲まれた環境で生活していきましょう!

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