氣のコラム

メンタル子供を望まないZ世代

近年、Z世代と呼ばれる1990年代後半から2010年代前半生まれの人たちの間で、子供を望まない人が増えていると言われています。これは、社会の変化や価値観の多様化によって、子育てに対する考え方や将来への不安が変化していることを示しています。

他者の価値観に左右されることなく自分の生き方を尊重しようとするZ世代だからこそ、子供を持つ以外の人生を優先しようとすることは自然なことかもしれません。当然のことながら、子供を持つ/持たないは、個人の自由な選択であり、誰かに批判されたりコントロールされるべきではありません。Z世代が子供を望まないという現状は、社会の変化や価値観の多様化を反映した結果であり、尊重されるべきものだと思います。

しかし子供を望まない理由を探ってみると、必ずしも自由な選択の中から生まれたとは思えない理由も見られました。


子供を望まない理由

2023年に行われた民間の調査(BIGLOBE「Z世代の意識調査」)によると、18~25歳の約5割が子どもをほしいと思っていないという結果が出ました。理由を尋ねると、「お金の問題」以外でもっとも多かったのが、「育てる自信がない」が5割を超えていました。

記事によると、下記のような背景が挙げられています。
・自分のことで精いっぱい
・経済的に余裕がない
・母親に対する社会からの抑圧が強い
・ジェンダー不平等な家庭環境の影響
・キャリアの構築において子どもはリスク
・会社の先輩女性が、仕事と家事・育児で疲弊している

このような背景をみると、自由や自分らしさの追求のためだけに子供を望まないわけではなさそうです。

大切なのは多様な選択肢と社会の支援

子供を持つ/持たないに関わらず、それぞれのライフスタイルを尊重し、多様な選択肢がある社会を作ることが重要です。子供を持たないことをベストな選択だと思うのであれば、その考えは尊重されるべきです。しかし、本当は子供を持ちたいけれど、「子供にとって明るい未来がない」「経済的な余裕がない」といった、ネガティブな理由から諦めるのであれば、改めて考え直すことも必要かもしれません。

確かに子供を産み育てることは簡単なことではありません。経済的にも時間的にも負担がかかります。しかしその負担を、両親、特に母親があまりにも多く背負わなければいけない状況は、社会の仕組みとして改善していかなければいけませんし、改善されつつもあります。子育てに対する経済的な支援や子育て支援体制の充実は、徐々にですが整備されています。女性が子育てをしながらキャリアを築いていけるようにもなってきています。「なんとなく大変そう」というだけではなく、受けられる支援なども調べてみるのも良いでしょう。支援には地域差があるので、支援の手厚い地域を選んで住むなども計画できるかもしれません。

▼よくわかる「子ども・子育て支援新制度」
https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/sukusuku

未来への希望

Z世代と言われる若い人たちは、社会の未来を担う存在です。経済的、時間的な問題で子供を育てる余裕がないのであれば、そうした声に耳を傾けて、社会の仕組みを変えて行く必要があります。若い人たちも、簡単に諦めるのではなく、こうした社会整備を促進するような声を上げていくことも必要かもしれません。政治への関心や投票なども、そのひとつです。

ひとりひとりの生命は、綿々と受け継がれてきたバトンの末にあります。子供を持つ/持たないにかかわらず、受け継がれてきた祖先の感謝と、これから続いていくかもしれない未来の子孫に思いを馳せてみるのも良いかもしれません。氣の考え方には、「自分の人生を分け与える」というのがあります。自分を大切にするのと同じように、他者も大切にし、プラスの氣のエネルギーを分け与えることで、プラスの氣が大きく成長して自分にまた返ってくるというものです。

もちろんこの考え方は、子供だけでなく、友人や同僚などのすべての人に対して言えることです。子供を持たずしても、同じような氣の相乗効果を起こすことができます。

子供を持つ/持たないに関わらず、自分だけを尊重するのではなく、社会制度や他者への貢献を考えていくことで、より豊かで実りある選択ができるのではないでしょうか。人生を左右するような判断については、自分の氣のエネルギーを高めておくことが大切です。ネガティブな理由からベストではない判断をしないように、普段から氣のエネルギーを高めるように意識していましょう。

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