氣のコラム
旬の話題令和はどんな時代になる?
平成から令和に変わり、もうすぐ1ヶ月が経とうとしています。改元にまつわる儀式や行事をテレビでご覧になった方も多かったのではないでしょうか。改元の儀式はめったに見られるものではありませんので、初めて知ることや勉強になることも多いですよね。
改元によってひとつの時代が終わり、新しい時代が始まりました。時代は今後、どのように変わっていくのでしょうか。氣の観点から考えてみました。
平成は、昭和の歪みを浄化する時代
歴史を振り返ると、約63年間続いた昭和はまさに激動の時代でした。いくつもの戦争が起こり、街が破壊されました。その後の急激な経済成長によって、現在につながる私たち日本人の生活の基盤をつくった時代でした。
1989年から始まった平成時代は初頭にバブルが弾け、経済的には低迷の時期が長く続きました。一方で、IT化が進み、昭和で築いた基盤をより効率化するなど、あらゆることのスピード感が速まったように思います。また、数々の災害に見舞われ、破壊された街をいかに再建するかという難しい局面を突きつけられてきました。そして、近代で初めて戦争がおこらなかった時代でした。他国との対話によってあらゆる問題の解決に努め、成熟した国家への道を歩み始めたのではないでしょうか。
振り返ると平成は、昭和で歪んでしまったものを浄化するための時代だったのかもしれません。浄化とは、経済的な意味の浄化でもあり、氣の浄化という意味もでもあります。傷ついたもの、暗くなったもの、悪くなってしまったものが修正されていくようなイメージです。浄化はあくまでも内向きに行われるものですが、令和の時代は、それが一挙に外に開いて行くのではないかと予想します。
少子高齢化の問題を日本が先駆けて解決していく
日本は数々の問題を抱えていますが、中でも最も大きい問題のひとつが、「少子高齢化問題」です。出生率が下がり、人口が減少していく中で、経済をどのように向上させていくか。この問題は日本を筆頭に、今後は世界各国の先進国に広がっていく問題でもあります。ですから、日本は世界に先駆けてこの問題を解決していく必要があるのです。そしてその問題を解決するためには、科学技術を向上させるとともに、世界中の人に日本にきて働いてもらう必要があります。
問題を世界中の国の手を借りて解決し、解決した方法を世界に発信していく。そうした情報の共有とともに、良い氣が世界中に拡散されていきます。同時に、日本ならではの心の持ち方、文化、芸術などを外国人に深く知って、再評価してもらう機会も増えてくるでしょう。
そもそも中国から発症した東洋医学の一部だった「氣」という概念も、アジアを飛び越えて今や欧米で評価されています。
世界中で評価が高まる氣という概念
日本が世界に開いていく、その契機となるのが2020年のオリンピック・パラリンピックや、2025年の大阪万博です。世界の注目が集まることによって、日本人が改めて客観的な視点としての日本を再認識し、そこから新たなものが生まれてくるような時代になるのではないかと考えています。
いずれにせよ、私たちは世界の出来事や時代の流れにしっかりと目を向け、自分が世界を構成するメンバーの一員だと考えて日々の生活に取り組むことが大切です。世の中のことに無関心でいれば、昭和時代のように日本が間違った方向に進んでも気づくことができません。私たちは、自分で物事を考える力、自分が未来を創っていくのだという心構えが必要だと思います。