氣のコラム
旬の話題平成最後の1年、時代の節目をどう過ごす?
来年2019年5月、30年続いた平成という時代が終わります。私たちがこれまでに経験したことのない、天皇の生前退位という形で新しい時代を迎えようとしています。時代の節目となる平成30年をどのように過ごしていけば良いのか、氣の観点から考えてみました。
年号が変わるとはどういうこと?
現在は西暦を使うことが増えてきたので、ピンとこない人も多いかもしれません。しかし、2600年以上もの長い間に125人もの天皇が歴史を紡いできたことを考えれば、天皇が変わるということはひとつの時代が終わり、新しい時代を迎えることと同義だとも言えるのだと思います。
特に、昔の人たちにとっては、天皇の存在と年号が実務的にも精神的にも非常に重要な役割をしてきたことは言うまでもありません。現代の私たちは何も感じなくても、ご先祖様にとってはとても大きな出来事です。そして、私たちのまわりにある「氣」は、ご先祖様の影響を受けるものですから、日本中の目には見えない氣のエネルギーが大きく動くことが予想されます。
今上天皇は、常々、戦災地域や地震や津波の被災地をまわり、その土地の人々を労ってこられました。天皇陛下の慰問は、その土地の方々だけでなく、そこで亡くなった魂にも強い光が当たり、救われた魂も多かったのではないかと思います。私たち日本人にとって天皇は、氣のエネルギーの面から見ても、たいへん大きな影響力を持った方なのです。
新しい時代を迎えることを良いきっかけに
このように、日本中で大きなエネルギーの変動があるとき、私たち個人としてはどのように過ごしたらよいのでしょうか?
氣の観点から言えば、良いことであっても悪いことであっても、変わることそのものを歓迎するべきものなのです。長い間変わらずにいると、氣は停滞し、いつしかマイナスの氣へと変化してしまいます。ですから、適切な時を経て変わっていくことは、とても素晴らしいことなのです。
これから迎える時代の変化について、まずは前向きに、良いこととして迎え入れる気持ちをもちましょう。もちろん、これまで日本のために務められてきた今上天皇が退位されることに、名残惜しい気持ちはあるかと思います。しかし、日本のためにお考えになって決められたことです。前向きな気持で受け止めて、今上天皇に感謝するとともに、新しい時代を歓迎しましょう。
そして、平成という時代やこれまでの自分の生き方をよくよく振り返り、新しい時代に自分がどのように生きていくかをじっくりと考えてみましょう。いくつになっても、自分の足りないところ、伸ばせる能力を見出すことが大切です。私たちひとりひとりが、自分の目標を見直し、場合によっては新たな目標を定める。時代の変化を良いきっかけと捉え、人生の軌道修正をする機会にすると良いでしょう。