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Q.二者択一で悩んでいます

33歳、独身でひとり暮らしです。現在の会社に入社して10年、女性ながらも管理職(課長)になり、同期社員よりも仕事はできるつもりです。お給料もそれなりにもらっています。贅沢はできませんが、ひとり暮らしには問題のない額です。でも今の会社では先がないと感じています。女性はいくら仕事ができても課長止まり。部長クラス以上の女性管理職がひとりもいないのです。それなりに努力してきたつもりですが、これ以上の昇進は望めないということがわかってしまいました。

そんなとき、取引先の会社から一緒に働かないかと誘われました。その会社は社歴が浅く、給与は今の3分の2になります。でも男女の区別なく社員がいきいきと働いていて、なにより私のやりたかった仕事ができそうです。

ひとり暮らしなので今の安定も捨てがたいのですが、このまま成長の望めない会社に居続けるのも苦痛です。どうやって決めたらよいでしょうか。

A. 自分で決めて後悔しないことが大切

難しい問題ですね。どちらが良いとは言えませんが、あなたにそういった二者択一の機会がめぐってきたのには、なにかの意味があるはずです。

心豊かに生きていくには、経済的な安定も大切です。「やりがい」というのは、移ろいやすいもので、今の環境に不満があるから、今は転職先が素晴らしく見えても、いざその中に入ってみると違ったということもあります。今回は転職を見送ったとしても、それがあなたにとって必要な変化であれば、必ずまた機会は訪れるはずです。少しでも迷いがあるのであれば、次の機会を待つのも良いかもしれません。

一方で、あなたのやりたいことを突き詰めて考え、どうしても転職したいという思いがあるのならば、チャレンジするべきです。収入が3分の2になるとのことですが、いったん収入が下がっても将来的に上げていく見込みや、自分自身でそれを切り開いていく自信があるのかどうか。そういった将来性も含めて冷静に考えて、やってみたいという気持ちが強ければ、今があなたにとってのチャンスなのだと思います。

突き放した言い方に聞こえるかもしれませんが、自分が行きたい道は自分自身で決めなければいけません。大切なのは、自分でよく悩んで決め、決めたあとは覚悟して進み、後悔しないことです。誰かの意見に頼って決めて、その先でうまくいかないことがあっても、それを誰かのせいにすることがないように。

ただ、ひとつ注意しなければいけないのは、マイナスの氣にとらわれた状態では、行きたくない方をあえて選んでしまうこともありえます。心身ともに良い状態であることを確認した上で、自分の意志で決定するようにしてください。

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